ちょっと三途の河まで旅にでていました。。
と、冗談のように書ける今が本当に嬉しく思います。
実は今週の月曜日の朝、急性心筋梗塞で倒れ、只今広尾病院に入院中です。
まさか自分が心筋梗塞にかかるなんて思ってもいなかった。。。
それも八丈島で。。。
この日の朝、やっと始まる家のリフォーム工事にやってきた大工さんと打合わせ後、
部屋に戻り洗面をしていると突然胸と背中が痛みだしてきました。
ちょっと横になろうと思いベッドに横たわったのですが、
痛みはどんどん激しくなるばかり。。。
「これはヤバイかも?」と思いだし、はいずって大工さんに119番要請。。
その後自力でベッドに戻るも意識を失ってしまいました。。。
どのくらい経ったのだろう??
次に意識を取り戻したのは自宅のベッド上で救急隊員に声をかけられた時。
心電図や血圧をとり、そのまま担架で庭先より救急車へかつぎ込まれました。。
この日は久しぶりの快晴、
暖かい陽射しをうけ目にはいったのは、いつも見ている海でした。
「もうこの海も見納めかな~」としみじみ思ってしまいました。
11月末に友人のジャファリー・アウシが同じく心筋梗塞で亡くなったばかり。。
僕も連れて行かれるのかと半ば諦めの境地でした。
救急車で町立病院に搬送される間も痛みはどんどん増していました。
町立病院では運良く心臓外科の先生がいたようで、
すぐさま救急処置をしてくれるも痛みは増していく一方。。。
先生から急性心筋梗塞であることを告げられ、
薬物療法で一時的な処置をしなければ命に係わると告げられました。
しかしこの薬はとても強力な薬だとのことで、
脳内出血等を引き起こして死にいたるケースもあると言われました。
このままでは5時間以内に死ぬ可能性が高いとも言われ、
薬物療法をお願いしました。。
そして島ではこの薬物療法しか対応することができず、
すぐにでも東京の専門病院へ搬送しなければいけないとのことで、
ドクターヘリを呼ぶことになったのです。
まるで先日見た映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」を彷彿させる展開でした??
しかし痛みはさらに増していく一方。。。
2度目の痛み止めの薬を注入後、病変が悪化!
全身の痙攣、さらに全身から脂汗が噴き出し、白目をむいたそうです。
今日聞いた話では、先生はもうだめかもしれないと言っていたそうです。。。
その瞬間!僕は幽体離脱を体験しました!!
全身の痛みが突然消え、体の中が収縮し頭の上に向かってゆっくり移動を始めました。
頭のてっぺんを通り抜けようとする時は、まるでぬるま湯の上に浮いているような快感。。
意識がだんだん遠のいていくのがわかりました。。そこは真っ白な世界だった。
「だめだ!」と念じたような記憶があるのだけれど、
その瞬間意識を取り戻すことができたようです。。
症状が発症してから5時間後。。。
やっと東京消防庁のドクターヘリが八丈島空港に到着。
そのまま一路、東京の広尾病院へと向かいました。
ここは島しょ医療の基幹病院で、また心臓病医療の専門病院ということもあり、
到着後すぐに手術。。。
つまってしまった血管にカテーテルを挿入し、
ステントと呼ばれる金属の網で血管の収縮を補助する手術です。
ちなみに3本ある重要な血管のうち1本が100%つまっていたようで、
時間の経過もあったことから、だいぶ周辺の血管や細胞が壊死してしまったようです。
とりあえず手術は無事終わり、寝たきりの生活から今日やっと歩くことが許されました。
ただもう1本の血管の手術が来週月曜日にあるので、まだまだ退院はできそうにありませんが。。。
毎日多くの友人や仕事関係者の皆様にお見舞いをいただき、大変ありがたく思っています。
つくづく友達っていいな~と実感しました。。
やはり日頃の健康管理は重要です。
今回僕はたまたま運が良く助かりましたが、
ジャファリーのように亡くなってしまう可能性もあったのですから。。。
皆様、ご心配おかけし申し訳ありませんでした。。
そして八丈町立病院の関係者の皆様、
広尾病院の関係者の皆様、ありがとうございました!
これでまた八丈島の海を見ることができそうです。。