2夜連続で試写会へ。。
今夜はスパイク・リー監督の新作「セントアンナの奇跡」。
「マルコムX」等、アメリカ社会における黒人の姿を描いてきた監督が、
初めて戦場を舞台とした作品を手がけた話題作。。
実話から生まれた奇跡の物語というフレーズからわかるように、
セントアンナの大虐殺、そしてサンタ・トリニータ橋の爆破という
2つの実話を織り交ぜた戦争映画である。
特にセントアンナの大虐殺シーンは目を覆いたくなるほど残酷だった。
しかしこれが実話であることの方がもっと恐ろしい。。。
人間はなんて愚かで残虐的なのだろうか??
ちょうど家に戻り、レンタル中の「私は貝になりたい」を見たのだが、
こちらも日本軍の愚かさ、そしてアメリカ軍の理不尽さが辛かった。。
やはり戦争は愚かな行為であり、
必ず犠牲はなんの関係もない一般市民が被る。。。
このような間違いは2度と繰り返してほしくないものである。
この「セントアンナの奇跡」は、残虐な戦争シーンも多いが、
戦争の愚かさだけを訴えた作品ではなかった。。
黒人・白人の対立や敵・味方の対立を超え、
人の命が奪われることに涙する者たちの思いが、一つになる姿だった。
上映時間は約3時間、そして内容はとても重い作品だった。。
でも多くの人に見てもらいたいメッセージ性のある作品だった。
見てもらいたいではなく、見るべき作品であると僕は思う。。