島とバラ色の生活



夢の島暮らしストーリー小物編① ZIZYの和紙アート

ここで話を変え、我家の空間を演出してくれる小物達を紹介したいと思う。数年前、初めて会社に社長室なる空間ができた時から、出張や旅行先等でちょこちょこ集めはじめはまってしまった。昔はこんな雑貨やアートにお金をかけるなんてばかばかしいと思っていたのに・・・やはり自分だけの空間ができると考え方は変わるものである。八丈島では今までの1部屋から1軒へと空間が広がったため、小物たちの量も生半可ではない。玄関からキッチン、トイレ、バスルームに至るまでテーマを決めて考える。しかしまたこれが楽しいのである!!出張や旅行等に行くと必ず雑貨店やギャラリーに足が向いてしまう。特にアジア系の店には弱い・・・。ふらふらと入ってしまうと最低1時間はでてこない。そして毎回毎回同じような生地や小物を買いあさる。今まで生地なんて全く興味もなかったのに、今では生地博士と言っても過言ではない。生地というのは面白い!使い方や組み合わせ方で様々なイメージを創りだす事ができる。大小様々な生地が各部屋の演出を効果的に見せてくれる。

f0000593_2375579.jpg今回紹介するのは前回のブログでもちょっと紹介した小笠原の和紙アーティスト“ZIZY”の作品である。“ZIZY”とは島在住のクラフト作家・「ZIZY」こと成瀬勉氏のこと。小笠原は父島、小港道路を南に進み、夜明け道路に曲がったところに彼の工房兼ギャラリー「わしっこ」がある。成瀬氏考案の和紙でできた魚たちのお店で、和紙でできているから「わしっこ」-和紙っ魚という。氏の作品のモチーフは小笠原に実在する魚たちである。

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氏の代表作である上の写真の「おばけさんごカサゴ」は、全国推奨観光土産品審査会で運輸大臣賞(民芸部門第一位)を受賞した。僕は1998年に初めて小笠原を訪れた時、このギャラリーと出会った。仕事に疲れ、精神的にもボロボロ状態だった時、突然小笠原へ旅立つことを決め、3日後の船に飛び乗った。小笠原への船は1週間に1便・・・つまり行ってしまったら1週間は帰ってこれないのである。僕は帰りの切符は買わず「仕事がしたい!」と思うまでは帰ってこないことを決意していた。そして父島で宿をとった「父島コテージ」の裏にこのギャラリーがあったのだ。
カフェ併設のギャラリーに入ると、当時、アートや雑貨等に全く興味がなかった僕の目を釘付けにした作品に出会う。それは魚のレリーフ。分厚い和紙に凹凸をつけ、色を塗り、半立体の魚拓のような作品である。これがまた本物!みたいなのである。値段も聞かずに「これ売ってください!」。
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これは“カッポレ”のレリーフ。これでもワイド62cmもある。価格は4800円!こいつは今、囲炉裏の部屋の入口に展示している。玄関から入るとまずこの“カッポレ”がお客様をお迎えする。
結局小笠原逃避行は2週間続き、イルカと泳ぎ、ザトウと出会い、鮫に追いかけられと充実した島生活を送ることができた。特に父島コテージのテラスから見る景色は素晴らしく心が洗われた。そしてはじめて見るザトウクジラの雄大さは感無量であった。お陰で1週間も過ぎるとテラスで企画を考えるまで回復していた。その後も時間ができるとちょこちょこ小笠原に戻った・・・そしていつかはこの島に住むことを目標としたのだが、それから7年後、700km手間の八丈島に住むことで、とりあえず目標は達成??
先日、突然「ZIZY」の作品がほしくなった。今回は小笠原に行く時間も術もなく、ネットで検索してみた。するとあるある!その上ネット販売もしているではないか!!(わしっこのURL:http://www.zizy.jp/index.htm)早速“バショウカジキ”のレリーフを注文。これはワイド90cmもある。価格は9800円也!!この作品は今、ダイニングの壁面を飾っている。
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そして注文時に過去のいきさつをメールに書き添えた。数日後、当時カフェでコーヒーを入れてくれた奥さんからメールの返信があった。残念なことに「ZIZY」は2年前に亡くなった・・・。実は彼も東京である企業の社長をしていた。業種的にも僕と1部共通する点もあった。「定年になったら島に移住し好きなことを思いっきりしたい」と言い、定年前に小笠原に移住、そしてこの工房を開いたのである。夢を実現・・・大好きな島に移住し、大好きなアートを創作してきたのだが・・・もっとたくさん新たな人生を楽しんでもらいたかった。そしてもっとたくさん素晴らしい作品を創作してもらいたかった。今では氏の弟子が後を継ぎ作品創作を行っている。なので今回購入した作品は弟子の作品である。しかしながら氏の志を継いだ素晴らしい作品で満足している。
そしてもう一つ「親子クジラ」のタペストリーも購入した。これは玄関に展示、僕の大好きなザトウクジラの親子がモチーフとなっている。
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以上「ZIZY」の和紙アートである。最後に僕の人生の中で消えることのない素晴らしい小笠原の思い出・・・その一つである「ZIZY」に感謝と冥福を祈りたい。
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by isolabella2005 | 2006-06-26 01:02 | 八丈島
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移住した島での生活と、花びらのアート「インフィオラータ」の徒然話
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