島とバラ色の生活



夢の島暮らしストーリー⑩ ~刺客その②・ヤスデ~

みなさんは“ヤスデ”という虫はご存知でしょうか?簡単に言ってしまうとムカデとダンゴ虫の間に子供ができてしまった!といった姿、形の虫である。要はムカデのように長細く足がたくさん付いていて、でもあんな邪悪そうな顔はしていない、どちらかというとダンゴ虫の長い奴といった感じ・・・さわると丸くなるけど、ダンゴ虫のように球体にはなれない中途半端なやつなのだ。ヤスデは基本的には害虫ではなく、枯葉等を食べ土をよくする益虫である。その上、ムカデのように咬みついたり、毒があったりなんてことはない。家の中に入ってきても行儀良く隅を申し訳なさそうに歩いている。ただスカンクではないが、触ったり間違って踏んづけてしまうと、臭いガスを発するのである。人間だっておならをするんだから、虫だってガスをだしたっておかしくないだろう!と思うが、このガスが臭い!!たかが3~4cmの大きさなのに、人間のおならより強烈な臭いを発する。人間のおならがこの臭いだったら・・・と想像するとこれは恐ろしいことになる。つまり上手く共存しあえば、なんの問題もないのだ。しかし!!ものには限度というものがある。数匹ウロウロしているのならば気にもならないが、それが何百・何千・・・何万と1度に現れたら、これはもう戦うしかなくなってしまう。そしてそれが現実に起こったのだ・・・長い戦いだった・・・。
引っ越す前から、家の中にたくさん死骸があったのだが、引っ越してからは生きている奴が部屋のあちこちに歩いている・・・。廊下や壁、風呂場やキッチンのシンクなんかにも時々出没する。初めのうちはつまんで外に出していたのだが、何でも一対の雄雌から400匹に増えると聞き、ということは今、家の中にいるやつらが子供を生んだらどうなるんだ??さらにまたその子供が・・・まるでマルチ商法のようなやつらだ。それはまずい!!と危機感を感じ退治することにした。とは言うものの1日100匹以上は部屋の中に入ってくるし、外にはきりがないほどウロウロしている。だんだんノイローゼ気味となり、ありとあらゆる方法で撃退をはかった。しかし数にはかなわない・・・ますます増える一方である。考えてみるとこの辺りには僕の家しか家がないから、ネズミもヤスデもみんな集まってくるのか・・・それとも僕の名前がYASUだから親近感があるのか・・・??いずれにしても退治のしようがない。役場が配給してくれた殺虫剤も数日間の効果で大勢に影響はない。それよりその薬をまくと、毎朝玄関前に何百、何千というヤスデの死骸の山ができる。この始末だけでもうんざりだ・・・。その上相変わらず家の中にはヤスデがウロウロ。「もうイヤだ~!!」と移住数ヶ月にして本気で逃げたくなった。
しかしヤスデと長く同棲していると、いろいろ発見することも増えてくる。たぶん僕は移住1年にして、誰よりもヤスデの習性と撃退法を知っているのではないだろうか。まず、ヤスデは後側をつかむと丸まることができない。そして丸まらないとガスはださない。そしてもっとも画期的な発見は風呂場のタイルを登ることができないことであった。また外から屋根裏に入り込み、部屋に降りてくるという、やつらの動線も発見した。
そこで僕は一か八かの賭けにでた。卓球の友人で、家の内装をやってくれたタカセイの宗さんに相談、まずは天井裏から部屋に通じる喚起穴をすべてスポンジで塞いだ。そして外から屋根裏の侵入できないよう、家の壁面1周に風呂場用のタイル(ツルツルしたやつ)を1列に貼ってもらった。(これは何匹もヤスデを風呂場に連れて行き実験した)すると、部屋の中にヤスデは1匹も出没しなくなったのだ。さらに夜、外を見に行くと、ヤスデはタイルの手前で立ち往生、蜘蛛すら登ることができない。これは完璧な作戦であった。苦節1年、僕はやっとヤスデに勝ったのだ!!役場の環境課の方々も見に来て感心していた。そしてヤスデはそれ以来、今日まで全く出没しない・・・外にもいないのだ。やつらはどこにいったのだろうか?まさか対抗策を考えているなんてことはないとは思うが・・・ちょっと不安である。
もっともひどい時は、玄関前の駐車場が一面真っ黒に染まったことがあった。ふと見ると家の周りのコンクリートの部分もすべて真っ黒、落としても落としてもすぐ真っ黒になってしまう。一体どこからやってくるんだ?と道路にでてみると・・・僕は映画「黒い絨毯」の1シーンにいるような錯覚に陥った。道路も真っ黒なのだ・・・坂の下からどんどん上がってくる。そのまま真っ直ぐ上がっていけばいいものを、何故か僕の家に進路を変える・・・。あまりにもの量に僕は恐怖と焦燥感から戦いを放棄し、家の中へと逃げ込んでしまった。しかし本当の恐怖はここから始まった。家の中もヤスデに占領されていたのだ・・・何百なんて数ではない。とってもとってもきりがない。あっという間にコンビニ袋2袋がヤスデでいっぱいになる。結局朝5時までヤスデとの攻防戦が繰り広げられたのであった。
あの頃に比べると、今は全く平和だ・・・しかし平和な暮らしをぶち壊す新たな強敵が現れたのだ!!こいつらには今年も悩まされている。あのサッカーワールドッカップの第一戦「日本対オーストラリア」をゆっくり見ようと早々と食事の準備をしていた時、襲撃にあった・・・まるでパールハーバーの悪夢を体感しているような感じである。結局夜中の2時まで攻防戦を繰り広げ、結局ワールドカップは落ち着いて見る事ができなかった。
その強敵とは・・・何を隠そう、羽蟻!!

To be continue・・・  羽蟻とはシロアリだったのだ!!
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by isolabella2005 | 2006-06-29 23:00 | 八丈島
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移住した島での生活と、花びらのアート「インフィオラータ」の徒然話
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