島に帰って1週間・・・やっと気持ちのよい快晴となった。まだ風は強いけど気温も暖かく、シャツ1枚でも寒くない。ということで、今日は1日中草むしりに励んだ。結局2日間(というか1.5日)で、90リットルのゴミ袋8袋分むしったが、まだ全体の1/5程度しか終わっていない。諦めて次回はシルバーセンターに頼んで3人ほどお手伝いに来てもらうことにした。今日は一勝さんのところで街の人たちを集めて100人ぐらいで忘年会。(全部一勝さんの振舞い!!)寿司だ、刺身だ、天ぷらだと、新鮮な食材が次から次へ・・・どうもご馳走様でした。
そしてなんとその一勝さんのところに今日8mほどのクリスマスツリーが設置されイルミネーションが点灯された。東京のイルミネーションに比べたら地味なのかもしれないが、真っ暗な島の夜にはすごく輝いて見えた。一勝さん、ありがとう!!
さて今回もちょっと変わったイベントを紹介する。「オール東京喫煙マナーアップキャンペーン」。禁煙ではなく喫煙マナーアップである。中々大きなキャンペーンで、昨年の11月に企画提案、12月から準備が始まり、7月下旬から8月上旬にかけてキャンペーンが行われた。僕はこのキャンペーンの総合プロデューサーとして、いろいろやりたかったことをやらせてもらった。(わがままは言ってません!)
【僕のやりたかったこと】
①六本木男声合唱団倶楽部によるオリジナルキャンペーンソングの制作とコンサート。
②80年代に頑張っていたミュージシャンを集めたコンサート。
③ポイ捨てされた吸殻でつくるキャンペーンモニュメント(アート)。
センスのよいというか、理解力があるというか、はたまたこんな僕を全面的に信頼してくれたのか、すべて実施させてもらえることになった。
まずは作曲家の三枝成彰さんに作曲を依頼、そして浅葉克己さんに合唱団の出演を口説く。歌詞は一般公募としたので、詞のリライトをコピーライターの眞木準さんにお願いし、紆余曲折ありながらもなんとか曲が完成!普段は厳しいお三方も美人の前ではにこやかであった。
実はこの写真で浅葉さんが抱えている巨大タバコは、浅葉克己デザイン室で吸われたタバコの吸殻で創ったモニュメントである。創り終えた後、上部に火をつけてリアルな吸殻を表現している。形もちょっとゆがませもみ消した感じを出している。さすが浅葉さん、芸が細かい、お見事!!このキャンペーンソングは、九段ホールで行われた開会式で、六本木男声合唱団倶楽部が披露、羽田元首相等60名の団員に参加いただき迫力?あるコンサートを聴かせてくれた。
またこのキャンペーンソングは白井貴子さんがレコーディングしCD化した。「笑顔の咲くまち」という曲なのだが、素晴らしい曲であった。眞木さんリライトの“すてないで、すてないで~”が印象的で、60人の合唱団のおじ様たちが“すてないで~”と歌うシーンはなんか複雑な気持ちになった。キャンペーンの最後には文京シビックホール大ホールでロックコンサート。白井貴子さんを音楽プロデューサーに、南佳孝さんや斉藤誠さん、林明日香ちゃん、SIPのみんなが出演し、3時間のロングライブとなった。ここでは白井さんバージョンの「笑顔の咲くまち」を披露、エンディングでは全出演者がステージに登場し、皆で歌うというお決まりパターン・・・のはずだが、なんと白井さんにステージから呼ばれ、僕と浅葉さんもステージへ。20年ぶりのステージングを味わった・・・いや~恥ずかしい!!
今回変わった企画として、キャンペーンのテーマモニュメントを創作した。素材はなんとポイ捨てされた吸殻・・・白井貴子さんや学生団体のスカベンジャーの皆さん等が集めてくれた何万本もの吸殻を、インフィオラータの応用で下地に貼り付け巨大な立体モニュメントを創るというものである。デザインを元米米クラブの石井竜也さんに依頼、「ハート・スモーキーマン」なるタバコの怪物が出来上がった。高さ4mのこのモニュメント、すべてポイ捨てされた吸殻でできている。創作時は臭いが大変だったようだが、ご覧のとおり素晴らしい作品に出来上がった。
約10日間集中的なキャンペーンであったが、少しでも喫煙者のマナーアップが向上することを願う。そして喫煙者と非喫煙者とが共存できる環境が訪れることも・・・マナーとは本来呼びかけるものではなく、個々が持ち合わせているものだと思うのだが・・・声を大にしてマナーアップを呼びかけるこんな世の中に誰がしてしまったのか・・・?そんな偉そうなことを言っている自分もやっぱりマナー欠如の人間であるのだろう。・・・う~ん、今回は話が重い!!次はイタリア奇行?に戻ります。